使い捨て感覚で使用する安いふとんが多く出回っていますが、良質な綿を使用した本物のふとんは、定期的に打ち直しをすることで、新品のようによみがえらせることができます。打ち直しはいわば「ふとんのリメイク」。綿を打ち直して、ふとんを大切に使うことは、古くから受け継がれてきた、日本の伝統文化でもあります。
打ち直しは、1,000日〜1,500日(時間にして8,000〜12,000時間)程度の周期でお手入れをするのが理想的ですが、
そうでなくても意義のあることには変わりありません。
「古くなってきたな」「干しても以前のようなふっくら感がなくなった」と感じたら、打ち直しをご検討ください。
※大阪近辺のお客様は、下見出張費用はいただきません。
お気軽にお問い合わせください。
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お問い合わせ時にご訪問日時をお打ち合わせの上、お伺いいたします。
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ふとんの中綿の確認した上、打ち直し可能かどうかを判断させていただきます。
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側生地をお選びください。クリーニング・洗い張りの場合は別途ご相談ください。
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お客様のふとんの状態から、おおよそのお見積りをご提示させていただきます。
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お引き取りしたふとんの中綿を計量いたします。
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中綿を計量したうえで、改めて詳細なお見積りをご提示させていただきます。
お見積り内容に関しては、お電話・FAX・E-mailにて、ご連絡させていただきます。 -
お届け日時をお打ち合わせ
させていただきます。
お嫁入りの際に親御様がご用意してくださったふとんの側生地や、お召しにならなくなった思い出のお着物を利用してふとんに仕立て直します。
お着物をご利用になる場合は、あらかじめ湯熨斗(ゆのし)または洗い張りをしていただいたものをお預かりさせていただきます。
全体の流れとしては、「打ち直しの流れ」に準じます。
良質なコットンで仕立てられた本物のふとんは、寝ている間に汗をたくさん吸収してくれます。汗を吸ったふとんは日光の当たる場所に干し、元のふっくらとしたふとんに戻しましょう。干すのに適した時間帯は、よく晴れた日の10~15時くらいまで。3時間ほどかけて両面を天日干しして、最後にふとんの表面についたホコリをはらって取り込みます。ホコリは掃除機を使って1m2当たり30秒~1分ほど吸引しても構いません。
よくふとんを取り込むときにバンバンと叩く光景を目にしますが、綿の繊維を傷めてしまうのでしないでください。保温力の低下につながります。
外に干すのが難しい場合や、天候に恵まれない場合には、ふとん乾燥機とエアコンの除湿機能を併用することで、ふとんが持つ本来の機能をうまく取り戻すことができます。
※ふとん乾燥機を利用する場合は、敷布団の下にスノコなどを利用して空気の流通を確保していただければ、より効果的です。
昔々、「ふとんは一生ものの大切な家財道具」と考えられていました。そんな道具としてのふとんを末永く使い続けるためのお手入れとして、古くから伝わる伝統的な方法があります。 打ち直しもそうですが、夏の土用に行う「夜露干し」というお手入れ方法があります。この時期は、年間を通じて最も日差しが強くなることで知られていますが、この時期の夜にふとんを干し、夜露に当てることを夜露干しといいます。
夜露に当て、より多くの水分をふとんに吸収させ、そのまま翌日天日で干すという作業を土用の数日間繰り返してあげます。そうすることで綿は本来の機能を取り戻し、カラッとしたふとんに戻り、より快適な睡眠を得ることができます。もちろん今でも、本物の綿ふとんであれば同様の効果が得られますので、大切なふとんをいつまでも快適にお使いいただくためにも、夏の土用には夜露干しをしてあげてください。 お金をかけず手間をかける、お財布にもやさしいお手入れ方法です。
なお、夜露干しをするときは、ふとんの色飛びを防ぐため、天日に当てる折りにはふとんより大きい生地(シーツ等)でふとんを覆ってください。